宅急便の歴史

宅急便の歴史

昔は宅配便などありませんので、自分の荷物は自分で運ぶ以外に手段はありませんでした。手紙などは飛脚が運び、明治維新以降は日本郵政公社が行っていた郵便小包という方法しか手段がなかったのですが、1927年から日本で宅配サービスの導入が始まったのです。当時は車が頻繁に走っている時代ではありませんので、輸送の手段としては貨物列車を利用していました。そのため、運送業者と鉄道を管轄している鉄道省と呼ばれた機関で協力をしていたのです。

しかし、このサービスは長年続いたわけではなく、戦時中の1942年に廃止されました。これから民間業者の宅配サービスが復活するまで数十年かかるのですが、この後高度成長期に入り、三八五流通という会社が宅配サービスを復活させたのです。それまでは郵便小包しか方法がなかったのですが、この三八五流通のグリーン宅配便が登場した後、1976年にヤマト運輸が新規参入を行いました。このヤマト運輸が商標登録をしたサービスがクロネコヤマトの宅急便です。

そのため、現在では宅急便というのはヤマト運輸のサービスのことを指すようになりました。一般的な配送の総称は、宅急便ではなく宅配便というのが正しいでしょう。宅急便が登場してからは、どんどん宅配サービスを行う業者が増えてきたのですが、もちろん最初から現在のように全国展開していたわけではありません。最初は日本の中心地でもある関東地方のみのサービスだったのです。いろいろな宅配サービス業者の誕生と共に、徐々に全国展開していきました。

なぜ全国展開が可能になったのかというと、コンビニエンスストアの登場が大きいでしょう。コンビニエンスストアから荷物が送れるようになる前は、営業所までの持ち込みや集荷サービスの利用、もしくは商店などから送る場合が多いのですが、数に限りがあります。コンビニエンスストアの場合には、大半の地域に存在しているので、荷物が送りやすくなったと言えるでしょう。この頃にはクロネコヤマトの宅急便だけではなく、佐川急便やカンガルー便などが登場し、他の業者でも宅配サービスを行うようになりました。

トラックの技術向上と共に、冷蔵便や冷凍便なども登場し、さらにサービスが向上していったのです。その後もどんどん宅配便は需要を増していくのですが、その理由はネットショッピングの拡大でしょう。インターネットで購入した場合には、宅配業者を通じて自宅や会社などに輸送されます。買取依頼をするときにも、宅配業者を利用するようになり、今度もどんどん重要が増していくことが予想できるでしょう。